思い出の海辺のお別れデート

思い出の海辺のお別れデート

大学に入って、初めて好きになった彼。

彼との出会いのきっかけは、学部の講義で同じクラスだったことです。

名字がよく似ていたため、頻繁にいろんな授業で同じクラスになるようになり、彼の優しさに心が惹かれるようになりました。

集中講義の合宿で、夜に一緒にフォークダンスを踊ったときには、緊張のあまり胸が張り裂けそうでした。

「どうぞ」と言いながら、送り出してくれた彼の紳士さに、私は恋に落ちてしまいました。

その後も、授業で頻繁に顔を会わせることはあっても、彼との接点が全くなかったため、遠くから見ているだけの恋でした。

どうしたものかと考え、友人に相談をすると、何と同じゼミとのこと。

何とかお願いをして、友人を交えて、飲み会をセッティングしてもらいました。

天にも昇る気持ちで、目一杯のおしゃれをして、学生街にあるアメリカンバーに行きました。

お店に入ると、いつも遠くから見た彼が側にいて、とても感動しました。

緊張のあまり、何も話せない私に、友人は彼の好きなプロレスの話しなどを私にふってくれました。

あまりの緊張に、彼のズボンにビールをこぼしたぐらいです。

見るに見かねて、友人が二人でデートに行くよう促してくれました。

日を改めて、彼の車で海へドライブデートに行きました。

ここでも私の緊張は張りつめたままで、一緒に見た水族館では、彼ともぎこちないままでした。

帰りに車をとめて、海へ立ち寄りました。

そこで彼が、「ごめん、君とはお付き合いできない」と言いました。

彼がぎこちなかった理由が全て分かり、私もようやくホッとした気持ちになりました。

哀しい気持ちはあったけれど、以外と帰りの車内の方が、互いにフランクに何でも話し合って楽しかった思い出があります。

海を見るたび、若かったあの頃のことを思い出します。

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